オオズキンカブリ

current name : Verpa bohemica (Krombh.) J. Schrot.
チャワンタケ目_アミガサタケ科_テンガイカブリ属

× 揮発性の弱い毒性なので、湯がくなど火を通すと毒は抜ける様ですが、食べないのが無難!!
別名:オオズキンカブリタケ
発生環境:早春。各種様々な森林の腐葉土がある地上に発生する。(腐生菌)


小型~中型菌。柄がすくっとのびて、その先端に顕著な縦皺をもった頭巾をかぶった姿が特徴。
子実体:高さ5-20cm程の小型~中型で頭部と柄からなり、柄の上部が頭部の内側に癒着している。
頭部:鐘状。
頭部表面:淡黄色~濃い茶色でやや平行の縦しわになっており不規則な縦長網目状。
柄:帯黄褐色で円筒形、内部は綿くず状の髄状~中空で非常にもろい。
肉:表面色でやや弾力がある。
*類似のテンガイカブリは、頭部は釣鐘形で謙虚な縦しわが無く、殆んど平滑なので区別できる。
*類似のトガリフカアミガサタケは、本種と非常に似ているが、頭部半分ほどの位置に柄が癒着している。その確認をすると、区別できる。

左右は大型、中央部の2本は小型で柄の高さと太さは2倍以上あるが、形態は同じ。

2025年5月3日、長部保彦氏からの御提供。微毒は水溶性なので茹でこぼしてから調理すると可食!!

アミガサタケは桜の樹下を好むように、オオズキンカブリタケも桜の樹下を好む。

頭部はしっかりしているが柄は脆くて弱いので成菌の多くの柄は傾いたり曲がるのも特徴。

柄と傘との関係は離生。傘のしわしわはヘアスタイルのソバージュを想わせる独特の風貌なのも特徴。

春のきのこで、柄のてっぺんに頭巾のような傘がのっているのが最大の特徴。