コチャダイゴケ

Nidula niveotomentosa (Henn.) Lloyd
_ハラタケ目_ハラタケ科_コチャダイゴケ属

食不適 子実体自体はかなり硬質の極小菌です。食用としての価値はありません。
発生環境:初夏~秋。各種様々な森林の枯木、枯枝、朽木などに発生し、群生する。(腐生菌)


極小菌。チャダイとは「茶台」のことで湯飲茶碗を載せる茶托に足が付いているものを指すとのこと。
子実体:直径1cm以下の極小菌。幼時は類球形で白色の粗毛が密生し、 成熟すると先端の開口部の蓋が開いて淡褐色~暗褐色のコップ形~深い椀形となる。
内面は淡褐色でその中に黄褐色~茶褐色の碁石形の胞子が詰まった小塊粒が多数入っている。小塊粒の底部に接着する細い紐はなく、ゼラチン状物質で覆われていて付着しやすくなっている。雨粒の落下により、弾き飛ばされて飛散する。
尚、一説では小塊粒は雨の落下で周囲の草本に付着することで野生動物に食べられ、 分解されにくい小塊粒は消化さずに排出されて遠くに胞子を移動すると言われています。
*類似のスジチャダイゴケは、内面は銀灰色で上半部に縦の条溝があるので区別できる。
*類似のハタケチャダイゴケは、コップ状の外側は黄土色~褐色の梳毛に覆われるので区別できる。
*類似のツネノチャダイゴケは、小塊粒は黄白色~黒褐色なので区別できる。

カップの中にあるマーブルチョコみたいな帯褐色の碁石形のものが小塊粒と呼ばれる胞子の塊です。