ツクツクボウシタケ(冬虫夏草)

Isaria cicadae Miq.
ニクザキン目_ノムシタケ科_イサリア属

食不適 生きた昆虫に寄生して殺してしまうカビの一種ですが、摂南大薬の藤田哲朗教授らのグループによって免疫抑制作用を有するmyriocinという物質が単離された。今後、臓器移植の臨床現場において本物質が役立つことが期待されるようです。
別名:ツクツクホウシタケ, イリオモテコナゼミタケ, アマミハナゼミタケ
発生環境:夏~秋。湿気がある山道や公園などで、主に地中にいるツクツクボウシの幼虫から発生するが、まれにアブラゼミの幼虫から発生することもある。


冬虫夏草「つくつく法師茸」アナモルフ(無性世代)または分生子と呼ばれ、カビのように粉々しいのが特徴。
子実体の宿主はツクツクボウシなどのセミの幼虫ですが、セミで無いガガンボや蛾の蛹などを宿主とすることがある。
子実体はアナモルフ菌類(無性世代の不完全世代型)なので分生子柄束とも呼び、白い菌糸に覆われている宿主の頭部から発生し、基本的に褐色がかった黄色の棍棒形で直線的~または先端で分岐するが、その表面に白粉状の分生子を形成するので白粉状、指で触れると付着する。

*本菌はセミ科のツクツクボウシの幼虫に寄生し、完全世代を形成するツクツクボウシセミタケの不完全世代型です。

*類似のツクツクボウシセミタケは、テレオモルフ(有性世代)と呼ばれ、子嚢殻を形成し、胞子はヌンチャク型です。

*テレオモルフ有性世代と呼ばれるツクツクボウシセミタケは、アナモルフ無性世代と呼ばれるフツクツクボウシタケよりも発生頻度が低く、なかなか見ることができない珍しいきのこで宿主はほぼ白色菌糸に覆われる。

本菌はセミの天敵となって発生量が多く、また発生環境が人の生活圏に近いのが特徴。