シモフリヌメリガサ

Hygrophorus hypothejus (Fr.) Fr.
ハラタケ目_ヌメリガサ科_ヌメリガサ属

味と食感が良い、ぬめりを生かして汁物の具材にするとよい。
発生環境:晩秋~初冬。トドマツなど針葉樹林の地上に発生し、群生する。(外生菌根菌・共生菌)


小型~中型菌。「霜降滑傘」の漢字名通り、霜が降る晩秋~初冬に発生し、粘性が有るのが最大の特徴。
傘:直径3~6cm程の小型~中型で中央がやや突起の饅頭形~平らに開く。表面はオリーブ色~オリーブ褐色~暗オリーブ色、中央が帯黒色で周辺部は淡色、初め厚い粘膜におおわれ粘性がある。
傘裏面:ヒダで白色~のち淡黄色、並び方は疎で柄に垂生する。
柄:傘より淡色のオリーブ色や淡黄色、上部に粘膜状の不完全なつばをもち、つばより上は帯白色で下方はオリーブ色や淡黄色の粘膜でおおわれる、古くなると橙黄色を帯びる。内部は中実~中空。
肉:白色~淡黄色。
*類似のフユヤマタケは、本種の近縁種で非常に似ているが、傘の直径が3cm以下の小型なので区別できる。
*類似のマツノコケイロヌメリガサは、ヒダは白色で黄色を帯びず、柄は鱗片で覆われるので区別できる。
*類似のコケイロヌメリガサは、針葉樹林地に発生せず、広葉樹林の地上に発生するので区別できる。

傘裏のヒダは古くなると黄色を帯び、並び方は疎で柄に垂生するのも特徴。

寒い時期に発生する事から「カンタケ」という地方名で呼ばれる事もある。

ぬめりが強いキノコですが、乾くと傘表面はしばしば放射状に裂けることが有る。