チャヒラタケ

傘：直径１～６cm程の小型～中型で鐘形～貝殻形～腎臓形。無柄で側生。表面は湿時に粘性があり、若い時や乾燥時は類白色、成長すると黄土褐色となり、条線がある。無毛でゼラチン質に覆われる。
傘裏面：ヒダ状で類白色～肉桂色となり、胞子の成熟が斑点状に進行するので点状に濃淡がある。並び方はやや密で柄に垂生する。
肉：極薄く白色半透明でゼラチン質。
⁂本種の傘表面や肉質はゼラチン質なので、指でつぶすと粘りが生じるので、他のチャヒラタケ属の種と区別できる。

＊類似のヒロハノチャヒラタケは、傘は半円形～腎臓形で湿時弱粘性、帯褐白色で縁に細かい条線があり、乾くと消失。ヒダの幅がやや幅広い。無柄で基部に白色の軟毛が密生するので区別できる。

＊類似のマルミノチャヒラタケは、傘が半円形で白色、古くなると褐色を帯び、縁に細い条線がある。ごく短い柄があり、白毛が密生するので区別できる。

＊類似のクリゲノチャヒラタケは、傘の表面が褐色の綿毛に覆われるので区別できる。

＊類似のシロチャヒラタケは、林内の落枝上に発生し普通に見られるきのこ、傘は１cm前後の微小で汚白色になり、細軟毛状～繊維状で条線は無い、縁部は最初内側に巻くので区別できる。

＊類似のキチャヒラタケは、ヤマブドウなどの落枝に発生し、傘は淡黄白色～ラクダ色、微細な褐色軟毛に覆われるので区別できる。