チリメンタケ(北海道に未発生)

Trametes elegans (Spreng.) Fr. → Lenzites elegans (Spreng.) Pat.
タマチョレイタケ目_タマチョレイタケ科_シロアミタケ属

食不適 堅いコルク質なので食べられず。
発生環境:秋。広葉樹の枯木、切株、倒木などから発生。四国の里山で池内啓子氏が採集し、上川町の佐藤清吉氏が胞子などを調べて同定。(木材白色腐朽菌・腐生菌)


中型~大型菌「縮緬茸」オオチリメンタケに似るが、傘表面は無毛で環溝や環紋がはっきりしないのが特徴。
傘:直径5~15(35)cm程で厚さ1cm程の中型~大型で半円形~不規則な棚形~腎臓形、周縁は薄い。表面は白色~淡い黄褐色~古くなると灰褐色となり、しばしば環紋が目立ち、基部付近に凸凹がある。
基部は狭まり、無柄で側着生、しばしば柄がある。
傘裏面:管孔状で白色~淡わら色~ニッケイ色、長円形で放射状に並ぶが迷路状、独特な網目模様を表すこともある。
肉:白色~黄白色で堅いコルク質、温和臭。

*類似のオオチリメンタケは、環紋に沿って細毛がびっしり生えているので区別できる。

*類似のホウロクタケは、褐色腐朽菌。傘表面は淡褐色~コルク色で浅い環溝があり、無毛。孔口はしばしば迷路状になるが、ほぼ円形なので区別できる。