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会員のきのこ発行書籍
副理事長 星野 保 著書 3冊紹介
1・菌世界紀行
 誰も知らないきのこを追って
岩波書店
著者:星野 保
発行日:2015/12/5
青山潤著『アフリカにょろり旅』(講談社)の自由奔放な文体に触発された私が、研究対象である雪腐病菌(ゆきぐされびょうきん)と呼ばれる、ゴマ粒ほどのキノコの種(たね:この個所、科学的正確性を担保していません)みたいなもんを北極、シベリア、そして南極に探す。艱難辛苦のフィールド調査で自らの主観をフルオープンにし、嘘偽りなく記した本。涙とハンカチ・酒と台拭きなくして読めない筈なのに!なぜか科学解説ではなく、旅行記として評価されている...あれ?
2・菌は語る
 ミクロの開拓者たちの
 生きざまと知性
春秋社
著者:星野 保
発行日:2019/8/10
1の出版直後から、菌の記述が極めて少ないと耳の痛い小言を頂き、さらには菌の個所を読み飛ばすと面白いとあらぬ方向に持ち上げられたことに悄然とした私が、この黒歴史を修正するため、一念発起し、滝行のイメージで記した、雪腐病研究者による雪腐病菌を知るための雪腐病菌の本(だけでは尺が持たないので、“寒さと生きる多様な菌たち”を紹介している)。
3・すごいぜ!菌類
ちくまプリマ―新書355 筑摩書房
著者:星野 保
発行日:2016/8/17
雪腐病菌ファンブックを離れ、不敵にも菌類全般を紹介し、その地位向上を試みた1冊。あざとく青少年受けを狙った題名だが、著者がリアルに残念なので、残念系の題名は断念した。前半はやや過去を反省した文章だが、後半はやはりはっちゃけている。中高年の更生がいかに困難かわかる一例である。また、様々な菌類の生活環(生物の成長・生殖の過程)を通じて、生き方と核相(遺伝子を束ねた染色体の状態)の関係を紹介している。著者が本書で一番に紹介したかった内容がここである。
理事長 中田 洋子 著書 2冊紹介
藻岩山の森林と関わるきのこたち
A4サイズ482P
税込 5,500円(在庫無し)
著者:中田洋子
監修:高橋郁雄(北海道きのこ図鑑著者)
発行日:2014年(平成26年)
藻岩山きのこ観察会創立10周年記念で1,000部発行。北海道のきのこ736種類を分類ごとに掲載。
札幌市内の小学校・中学校・高校・大学、札幌市内と道内各図書館などに900部数寄贈。札幌市教育委員会から「学習に寄与にて」の感謝状を上田市長より授与。
『北海道 本州 沖縄などの
         きのこたち』
A5サイズ578P
税込7,000円(販売中)
著者:中田洋子
監修:高橋郁雄、小林孝人
発行日:2023年(令和5年)
藻岩山きのこ観察会創立20周年記念で1,000部発行。北海道と本州以南のきのこ1,434種類を分類ごとに掲載。全1,434種類掲載の内、道外きのこは46種類で、主に北海道に発生したきのこを1,388種類掲載。これは、北海道の現存きのこ本より634種類多く、日本の現存きのこ本より457種類多い。
札幌市内の小学校・中学校・高校・大学、札幌市内と道内各図書館、道内各高校などに900部数寄贈。札幌市教育委員会から「学習に寄与にて」の感謝状を秋元市長より授与。
藻岩山きのこ観察会 会報誌ポルチーニ
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