タマゴタケ

Amanita caesareoides Lj.N. Vassiljeva
ハラタケ目_テングタケ科_テングタケ属

根元の白いつぼは取り除いて料理する。フライや炊き込みご飯、オムレツ、ホイル焼き、パスタ、汁物など範囲が広い。こっくりとしたうま味のある出汁が出る。
別名:オオベニタケ
発生環境:初夏~秋。コナラ・ミズナラなどの広葉樹、モミ・ツガなどマツ科の針葉樹の根と共生して地上に発生し、点々と散生~群生する。(外生菌根菌)


中型~大型菌「卵茸」幼菌は白い外皮膜に覆われた卵形で、それがタマゴのように見えるのが、和名の由来。
初め白い卵形の外皮膜(つぼ)に包まれた幼菌は生長すると、白い袋を破って赤い傘と橙色の柄を伸ばす。
傘:直径6~18cm程の中型~大型で釣鐘形~中高の平らに開く。表面は湿時に粘性があり、深い赤色~橙赤色で周縁部は黄色くなり放射状の明瞭な溝線を生じる。
傘裏面:ヒダ状で淡黄色、小ヒダをまじえ、比較的幅広い。並び方はやや密で柄に離生する。
柄:長さ6~20cm程で黄色地に橙色の段だら模様をあらわし、上部に橙色のつばを備え、基部には幼菌時に包まれていたツボが残る。内部は中空で折れやすい。
肉:淡黄色。味・臭いともに温和で美味しい。

*類似のセイヨウタマゴタケは、柄は段だら状にならないので区別できる。

*類似のフチドリタマゴタケは、沖縄県の八重山諸島に発生。ヒダに赤色の縁取りがある。柄のつばは赤みが強い。

*類似の新種サトタマゴタケは、今まで「タマゴタケ」と呼ばれていたものです。実は2つの種類があったことになり、一方はタマゴタケでもう一方がサトタマゴタケとなった。
この2種類は非常に似ており、胞子サイズはサトタマゴタケの方が小さいのみで、同定に胞子観察が必要ですが、分布の違いがある。
・タマゴタケの分布は亜高山性から冷涼な温帯地域に分布。
・サトタマゴタケは温帯から亜熱帯地域に分布。

幼菌は白色で厚い外被膜に包まれるが、次第に白い殻を破り頂部が裂開し、赤い傘と柄が現れる。

傘裏のヒダは淡黄色で小ヒダをまじえ、比較的幅広い。並び方はやや密で柄に離生する。

柄は黄色地に橙色の段だら状で上部のつばは橙色で薄く柔らかい膜質で大きく垂れ下がるのが特徴。

柄の厚い膜質のつぼは根元に袋状に残るのも特徴。

優秀な食用キノコ。美しい上においしいので人気の高いキノコの一つ。

傘表面は、鮮やかな紅色で、全開する頃には周縁部が淡くなり、明瞭な放射状の溝線が現れるのが特徴。