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通常総会等の活動報告
10月30日(火)石狩の森づくりを考えるセミナー
2012.10.30

 石狩市望来コミュニテイセンター『みなくる』において、石狩森林管理署、石狩振興局森林室、石狩市主催による、2012 石狩の森林づくりを考えるセミナー が開催。サブタイトルとして 〜つながる 森・川・海〜 と題し、午後1時30分〜4時頃迄実施された。
石狩森林管理署山本署長や石狩振興局会津森林室長による主催者挨拶後、石狩森林管理署流域管理調査官の小林大樹氏による「国有林の森林整備について」と石狩振興局森林室普及推進係長の野中道晴さんからは「市町村の森林整備計画」についての報告があった。休憩後、森林総合研究所の阿部俊夫さんにより演題「森林から川へ 〜魚つき機能と水源かん養機能〜」としての講演。 北海道立林業試験場の長坂有さんによ演題「川がつなぐ森と海の栄養循環」としての講演で、両公演とも、森と川と海のつながりを様々な事例で示し、パワーポィントで解りやすく説明。中でも特に興味深かったのは、森から川、川から海へとの流ればかりではなく、しゃけのホッチャレによる河畔樹木への海から森への栄養循環の事例でした。実験でしゃけを河畔に放置して、分解されていく
様子、そうしてそこからキノコが発生してくる様子の映像は、腐生菌のキノコはこうして出てくるのだと納得。アイヌの人達の昔話で、その年最初に獲ったシャケは、まず、一匹目は森の分として森に放り、二匹目はクマの分として森へ放り、次々とありとあらゆる人間以外の生物のためと謳ってシャケを森へ返す、という話を聞いたことがあります。講演を聞きながらこの昔話を思い出しました。残念ながら私は子供のころ、森と川と海のつながりの話は聞いたことがありませんでした。一人でも多くの今の子供達に、幼いころから今回のセミナーの様な森と川と海のつながりの話を聞かせて様々に物事を判断していく時の基にして欲しいものです。セミナーに参加してしみじみと思いました。木村記。
全体参加者100名程。当会参加者:中田理事長、安田雅人、木村則子。

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