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B班きのこ定例観察会の活動報告
B班定例観察会報告 8月24日(日)
2014.08.25

B班とC班及びD班の3班合同探索会となりました。
会長の挨拶も終わった探索開始前の一時、早くから来ていた清水目さんが近くから採取してきたヤグラタケ、ニガイグチ、キヒダタケ、タケリタケなどを前に盛り上がり、二人ともB班等の出発に遅れてしまいました。けど、大山さんが身に着けていた自慢の磨きかかったクルミで作ったブレスレット(ご本人は数珠のつもりで作ったとのこと)にはもっと盛り上がりました。
さて、B班等に追いつき探索開始。小さなカラカサタケ属菌を発見(後日、中田理事長により「シロヒメカラカサタケ」と判明)や、ノウタケ(幼菌)、イボがとれ頂部に穴の開いたアカイボガサ、傘の縁に綺麗に垂れ下がったフリルにワインレッドの血潮滴が付着したチシオタケ等を発見し、思い思いのアングルで写真撮影。被写体の良いきのこの前では順番待ちをしながら、撮影は先着6名まで等と冗談を飛ばし合い夢中になっているうちに時間も経ち、2~3班分散してしまいました。
散策中、ベニタケ属菌が多く見られましたが、中でも「クロハツ」と思われたのがありましたが、切断面の変色が認められなかったため判断せずそのまま籠に入れ保管してもらった。集合場所に全員が戻りベンチのある芝生に集まって、勉強会を開始した際、籠に入れておいたクロハツと思われたきのこの切断面が赤く変色していました。しかし、黒く変色はしていませんでした。驚いた私は、もしクロハツであれば赤く変色した後、黒変しているはずであり、これは間違いなく、猛毒の「ニセクロハツ」ではないかと判断しました。ニセクロハツは私にとっても中々出会うことがない貴重種です。ところが、約30分後、勉強会も終わり理事長挨拶の時、目を再度、ニセクロハツのほうに向けましたところ愕然としました。あの赤く変色した部分が黒変しているではないですか。ニセクロハツと口走ってしまった自分を恥じ、その場でクロハツ(クロハツモドキも赤→黒に変色するがヒダは密)と訂正させていただきました。時間とともに穏やかに赤変し、さらに徐々に黒変していく、ここまで約2時間経ったでしょうか。もっと時間をかけ穏やかに観察する謙虚な姿勢をきのこから再認識させていただきました。
さて、前回、B班々長の番匠さんが同じ観察場所でメガネを紛失され、きのこを探すより難しいと探索を断念されたようですが、今般、散策路のベンチにメガネが置かれているのをB班の小濱さんが見つけられました。番匠さんに確認したところ度数ピッタシでご自分の物のようでした。今回、何よりの発見は、謙虚な観察姿勢の再認識とこのメガネで決まりです。そして、C班、D班の方々とも触れ合えましたことです。(米沢・記)
写真はクロハツの切断面が赤変した状態です。この約30分後、見事に黒変しました。




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