きのこ学習支援の活動報告
9月17日(日)2017年度第二回目研修会IN弁華別
2017.09.17
9月17日(日)に、2017年度(H29年度)の第二回目研修会として「きのこ学習会(野外観察会)」を開催。「きのこアドバイザー」で「藻岩山きのこ観察会」理事長(代表)の中田洋子さんに、昨年度に引き続き、今年度も講師をお願いしました。参加者は、会員以外もふくめて、21名になりました。
「弁華別協働の森」で活動をはじめて3年目になりますが、「キノコはあまり見かけないなあ〜」というのが大方の感想でした。「きのこ学習会」を計画することになったのも、「林内にキノコを増やしてみたい」という作業の合間の会話がキッカケでした。
「きのこ観察会」当日は、雨つづきのなかにポッカリできた晴れの日になりました。「やっぱりキノコは少ないだろうと」思いながら林内を歩きはじめてすぐに、小さなオレンジ色の「カケラ」が見つかりました。「どうして林内にプラスチックのカケラが…」と寄り集まったのですが、なんとこれがキノコで「ヒイロチャワンタケ」とか。さらに十数mすすんだところに数本の「群落」も見つかり、完璧なチャワン型の傘が確認できたことで納得。また、ナラタケ(ボリボリ)の群落も2か所で見つかりました。ボリボリについては、?傘には放射状の線がある・?傘の中央部に小鱗片群がある・?傘の表面にはシミができやすい・?傘の裏側はベージュ色(表より薄い色)・?茎(柄)にはツバが残っている・?径はポキリと折れるなど、「鑑定6ポイント」も学習できました。これまでテングタケと信じていたキノコが実はイボテングダケで、北海道の「テングタケ」のほとんどはイボテングダケだとの説明に驚かされたりしながら、2時間ほどの観察コースいっぱいに、溢れるほどのお話を伺うことができました。会員のノートには29種についてのメモがありましたが、もっと多くのキノコを見てきたような印象でした。
また、「キノコが林内の有機物を分解してくれるため、林内が“きれい”になり、森にも入りやすくなっている」と中田さんが繰り返し話されたことも、参加者に大きな印象を残したようでした。「キノコの多い森とは…?」・「キノコとともにすすめる森づくりは…?」などの会話も交わされ、森づくりへの関心がいっそう高められた研修会になりました。
お忙しい中田さんに、とくにお忙しい時期に講師をお願し、まことに申し訳ありませんでした。心よりお礼を申しあげます。( 「弁華別協働の森の会」 笹 賀一郎記 )
藻岩山きのこ観察会のトップに戻る