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きのこ講演会の活動報告
4月28日(日)第21回きのこ講演会(16:30から17:30)実施報告
2024.04.28
(3)第21回きのこ講演会(16:30から17:30)
今年のきのこ講演は、八戸工業大学教授で本会副理事長でもある星野保一先生による「うつろうもの と とどまるもの 温暖化(気候変動)ときのこ(菌類)」。地球温暖化がきのこなどの発生にどのような影響を与えているかに着目した内容の濃いご講演でした。
内容の一端を紹介しますと・・・先生のご専門の雪腐病菌では、北海道の冬の牧草地などでは1970・80年代にはイシカリガマノホタケが優占していたが、90年代以降は土壌凍結が少なくなったことによりフユガレガマノホタケに置き換わっているとのこと、また、目につきやすい種類でも札幌ではタマゴタケが、八戸ではイボテングタケが猛暑とともに発生時期が遅くなっているように見えること、等々。
質疑では、「ラクヨウやボリボリの発生時期が遅くなっているように感じる」との会員から声があり、先生からは「そのことがわかるのも定点で長年観察することの意義であり、アマチュア菌類愛好家の大事な役割である」とのエールもいただきました。星野先生、ありがとうございました。(記 荻原裕)
きのこ講演会 講師:星野 保氏

演題:うつろうものととどまるもの
札幌市を通して、さくら佐藤建設様からの助成でおこないました。
きのこ講演会開始

司会:荻原裕理事
きのこ講演会写真3

星野保講師と司会の荻原裕理事
きのこ講演会写真4

きのこ講演会写真5

ナラタケなどの発生時期について質問。

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