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5月26日(日)定例きのこ観察会(A班)
2024.05.26

5月26日、今年最初の定例観察会を盤渓市民の森にて行いました。札幌の山はこの冬積雪が多かった影響か地面がかなり湿っていたことから、例年とは違ってたくさんのキノコに出会えるかもとの期待を抱きましたが、やはりこの時期のキノコ発生量は限られていました。やっと見つけたのが落ち葉から生えているアシナガタケ。アシナガタケはこの日最も多く生えていたキノコでした。歩みを進めていくと、倒木から発生しているフチドリツエタケ、カイガラタケ、タモギタケなども見られました。タモギタケの発生が早いのには皆驚きの声を上げていました。
また、草にぶら下がって動かないエゾハルゼミを見つけたのでよく見たところ、体一面が菌糸でおおわれていました。もしかしたら冬虫夏草かもしれないね、などと想像が膨らみました。
このほか越年したキノコが数種類あったほか、現場では判定できなかったものを中田理事長に見ていただいたところ、チャワンタケの仲間に見えたキノコはオオシトネタケ、現場ではさっぱり見当がつかなかった傘の直径4?5?のキノコはナヨタケ属の不明種、根元が球根状に膨らんでいた小さなキノコはアセタケの仲間であると教えていただきました。
本日観察したキノコは越年したものを除くと8種(うち不明種が3)。キノコ発生が限られ、参加者も6名と少なかったですが、一つ一つをじっくりと観察することができた観察会となりました。(記:荻原)

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