B班きのこ定例観察会の活動報告
2024年10月6日(日)B班きのこ定例観察会&ゴミ拾い活動報告
2024.10.09
9時~12時.本年最後の宮ヶ丘公園での定例観察会、まさに好天に恵まれ、参加者は、小川さんのお孫さん、菅野小春ちゃん(4歳)、明季くん(2歳)も先月の家族観察会に引き続き元気に参加してくれて計12名となりました。
観察会は、参加予定者を待っている間、清水目さんが近隣の樹園地で採取したばかりで持ち込んできてくれたキノコ(シロヤマイグチなど)の鑑定の盛り上がりからスタートし、参加者全員が揃い、鑑定会を行ういつもの東屋に移動すると、なんとそこにはあまり出会えないというキツネタケなどが小さな傘で群れをなして我々を待っていてくれました。
9時、予定の時間となり公園の南方向に上がって行くチームと北方向に下がって行くチームの2班に分かれ、11時までに戻ることで探索を開始。
所々にどんぐりの絨毯がびっくりするほどに広がってはいたけれど、散策路の近傍には大きな倒木などがなく、また、思い切って林地内に踏み込むには数日前に降った雨の名残も気になり、道端の落葉や草の陰などの気配に目を凝らしながらの探索となりました。
2つの班とも予定の時間よりやや早く鑑定会場の東屋に戻り、採取した菌類をテーブルの上に広げ、中田班長代行、小林先生、清水目さんを中心に鑑定作業を開始。観察会最終回の成果、持ち込み子実体を含めテーブルの上に並んだ菌類は、愛称ボリボリのナラタケ、10月には珍しいキツブナラタケ、きれいな形で姿を見せたエリマキツチグリ、今回一番高いところから採取できたハナビラニカワタケ、かわいいこけしのようなベニテングタケ、空飛ぶアメーバ(粘菌)など総数53種(同定46種、不明種7種)でした。
中田班長代行は同定の全種類の説明に声をからしながら解説して下さいました。また、札幌市の広報TV番組の取材協力を含め年間の観察会活動に対する感謝の挨拶で会を終え、皆さんそれぞれ来年の観察会の再会を約して解散となりました。
追記 探索チームは、2班ではなくもう1つおチビちゃんチームがあり、園内の遊具広場を中心に探索し、しっかりとホコリタケを採取していました。(天野 記)
*コガネツムタケの傘は径4cm前後で小型ですが、類似のキツムタケは5~8cm程で中型菌の違いがあります。
*傘裏のヒダは2種とも黄色ですが、
・コガネツムタケは傷つくと濃い茶褐色に変色。
・類似のキツムタケは傷つくと褐色に変色。
以上の違いがあります。
*2種とも材上生で針葉樹の腐朽木などに発生します。
ミドリスギタケは幼菌、成菌、老菌と色や形の変化があって、同定が困難なキノコです。
成熟すると、傘裏ヒダの幅が9mm程のおよそ1cm近くになることがあるのも特徴。写真のヒダを御覧ください。
藻岩山きのこ観察会のトップに戻る