シロタマゴテングタケ

Amanita verna (Bull.) Lam.
ハラタケ目_テングタケ科_テングタケ属

×猛毒 1本食べても死に至る致命的な毒キノコの一つ。毒性成分はファロトキシン類、アマトキシン類、溶血性のレクチンなど。
発生環境:夏~秋。針葉樹林や広葉樹林の地上に発生し、単生~散生する。(外生菌根菌・共生菌)


中型菌「白卵天狗茸」漢字名。全体が白色でドクツルタケに似ているが、柄は繊維状でささくれが目立たない。
傘:直径5~8cm程の中型で始め卵形~のち鐘形~円錐形~中高の平らに開く。表面は白色でなめらか、光沢があり、湿時にやや粘性がある。
傘裏面:ヒダ状で白色、並び方は密~やや密で柄に離生する。
柄:白色で繊維状、ささくれあるが目立たない、上部には布のような質感の白色つばが垂れ下がり、根元は球根状に膨らみ、袋状のつぼがある。内部は髄状~中空。
肉:白色。
⁂中毒症状は摂食後6~24時間で腹痛、嘔吐、下痢(コレラ的ともいわれる水のような下痢)があり、およそ1日くらいでいったん症状が治まる偽回復期を挟み、その後4日~7日くらい経過して、肝臓や腎臓など内臓細胞が破壊され多臓器不全で死亡する症例が多い、とのことです。

*類似のシロコタマゴテングタケは、本種よりやや小さくて、傘の表面につぼの残片を付けるので区別できる。
*類似のドクツルタケは、本種よりやや大きくて、柄に目立つささくれ鱗片があるので区別できる。
*類似のタマゴテングタケは、傘色が暗緑色~オリーブ褐色なので区別できる。
*類似のシロカラカサタケは、ハラタケ科で柄の根元は膨らむが、つぼが無いので区別できる。

テングタケ属に属する猛毒キノコのタマゴテングタケ・ドクツルタケと共に猛毒キノコ御三家と呼ばれている。

傘は弾め卵形~鐘形~中高の扁平。ヒダはやや疎で離生。 柄に膜質のつばがあり、根元には袋状のつぼがある