きのこフォーラム活動報告
4月22日(日)平成30年度きのこフォーラム
2018.04.22
第15回きのこフォーラム(きのこ写真展・総会・きのこ講演会・懇親会)を札幌すみれホテル、3階ヴィオレで開催。(参加者71名)。
3階ロビーにて実施。食・毒・不適のきのこ写真パネルを多数展示。パネル写真と自分で撮った携帯電話の写真を見比べる人、久々の再会に会話が弾む人などが見られた。
阿部事務局長の司会のもと、開催にあたり中田理事長より当会設立から15回目の総会となり一つの区切りとなる事。様々の皆さまや会員の御協力・御尽力への感謝、お礼の言葉を述べた。また、「藻岩山の森林と関わるきのこ達」の本の正誤報告。新しいきのこ本の再発行への作業中などの代表挨拶があった。議事は議長に選出された山川泰弘さんのもと平成29年度事業活動報告、収支決算報告が可決された。続いて平成30年度事業活動計画案、会計収支予算案の承認がされた。NPO法人定款、広告方法の変更説明も行ない総会終了した。
小樽掖済会病院副医院長、消化器科部長。NPO藻岩山きのこ観察会理事の勝木伸一先生による講演会が行われた。二つのタイトルに分け、「異国茸採り物語」では学会出張の際に訪れたスウェーデン、フランス、アメリカ、オランダ、イタリア、ドイツなどで接したきのこ本や文化物。食品店やレストランで出会った様々なきのこの多様な話しに驚きや感心の連続でした。外国でも椎茸はシイタケの名前で流通している事や、北欧では日本と違い、冬にアンズタケなどのきのこがスーパーマーケットで売られている事。シャグマアミガサタケの缶詰、マジックマッシュルームの販売、お土産物など、きのこが身近な外国事情をペンネーム「菌遊詩人」として紹介して頂きました。
もう一つの「森林環境と腸内細菌」では、3億年前の石炭紀のシダ類を分解させるきのこが無かったため石炭が残っている話題から始まり、腐生菌がいなければ木が腐らず森林形成が出来ないため、きのこが重要な役割を担っている事。
腸の中でも細菌がきのこと同じ役割をしていて、粘膜に存在する善玉菌と言われる細菌は酢酸・酪酸・プロピオン酸などを産生して免疫機能やエネルギーに関与し、きのこ菌糸と木の根と似ている関係性。
森林に多量の農薬を使うと土壌中の生物を抹殺して森林の多様性を失うと同様に、人に多量の抗生剤を投与すると腸内細菌を消滅させ腸内の多様性を失う類似性。腸内細菌は1000種類以上、1000兆個以上あり体内では約1?。うんちの15%は腸内細菌で占める。構成バランスが崩れると弊害が発生することや、動物の糞食の話題など多彩な講演内容でした。
中川事務局次長の総合司会で開会。涌井国夫、札幌市議会議員の酒杯から始まり、余興では吉崎収二さんの軽妙な司会のもとハーモニカ、コントの谷内茂さん。カラオケでは山本代富さん、阿部正太郎さん、河原洋子さん、長内寿一さん、阿部和義さん、若生正博さんが楽しく場を盛り上げてくれました。衆議院議員、道下大樹さん秘書による三三七拍子、細川正人、札幌市議会議員の締めの乾杯により閉会となった。
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