きのこ学習支援の活動報告
9月10日(土)ぶらりネイチャーきのこウオッチング
2022.09.16
札幌市博物館センター主催「親子きのこウォッチング」が西岡公園で開催され、中田理事長ほか当会会員4名が協力にあたりました。今回は、大阪市立自然史博物館の佐久間大輔先生が札幌に出張に来ていましたので、飛び入りで加わっていただきました。
きのこウォッチングの一般参加者は15名。山崎学芸員の挨拶と注意事項説明、講師紹介ののち、公園内の歩道を歩きながら観察開始。開始早々私の目にはそれほどキノコが出ていないと映ったのですが、参加者、特に子供たちが小さなキノコを続々と見つけます。視線が低いことが有利なのでしょうか。老眼のかなり進んだ私には小さなキノコがよく見えず、どうしたものかと思案していたら、飛び入り参加の佐久間先生がさっそく解説を始めてくれました。
佐久間先生の解説は実にわかりやすく、子供が手にしたアカヤマタケを見ながら「ここ触ると色が黒くなるよ」、子供「あっ!本当だ」。今回の観察会をかなり盛り上げていただきました。星野先生と小川貴由樹さんも参加者に引っ張りだこ状態で解説していました。バライロツルタケなどの珍しいきのこもあっさりと同定した若い小川さんの知識と鑑定力は中田理事長も脱帽。
アセタケが出てくると小林先生の出番でぼくとつとした中にも子供向けのフレーズもあっておもしろい。真打の中田理事長はザボンタケなどの解説に力が入っていました。私は最初の30分ほどは種名の記録に努めていたのですが、キノコが次々に見つかるのでフォローしきれなくなってしまい、その後は標本用に採取したキノコの整理を手伝いつつ、皆にやっとついていく状態でした。
そんなこんなで予定した2時間はあっという間に終了。終了してもやる気が衰えずに駆け回る5歳児を尻目に、我々6名は博物館活動センターに移動。昼食後、博物館室内での胞子観察は大阪からの佐久間先生、星野先生、小林先生、小川貴由樹さんの4名で行いました。尚、胞子観察は?と思われる不明種の鑑定も含め、博物館の乾燥標本資料として保管し、今後のきのこ研究に使用するためです。記録用紙に記入し整理が終えたきのこを乾燥機にかけるための袋詰め作業などは中田理事長と私がしました。当日の午前と午後の一日の活動は札幌市博物館センター山崎学芸員さんと博物館センターの皆さん、また西岡公園管理事務所の方々にもお世話になりました。16時30分頃には全ての作業が済み、ボランティア活動を無事に終えることが出来ました。(記:荻原)
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